こんにちは。お総菜行政書士の加藤智成です。10月は朝、起きる時にちょっと勇気がいる季節になってきました。今週もちょっとだけ便利なお話をしてみます。
先日、浜松商工会議所の職員さんとお話した際に、こんな話題がありました。
「事業立ち上げの時にどんな士業の先生に相談するか、経営者さんは意外にご存じないケースが多いんです。」
個人事業を開業や法人を設立する際に経営者さんは、売上げや資金繰りが最も関心事ですが、
どんな手続きが必要で、どこの役所へ行くのか・・・ については、あんまりご存じないケースが多くて、経営者さんから商工会議所に対して
「提出すべき書類の問い合わせ(行くべき役所がどの役所なのか? どんな書類を提出するのか?)」
「士業の先生を紹介してください」
の問い合わせが意外と多いらしいです。せっかくの夢と希望を持って立ち上げた事業も、開業時にモタモタしていたら、ビジネスチャンスも逃してしまいます。
それに起業や法人設立って、マイホーム購入みたいに、一生に一度くらいしか遭遇しないのでちゃんとできるのか心配ですよね。 ここでザックリとお伝えします。
行くべき役所
①開業届などや税に関することを税務署へ届出書類を提出する
②事業税などの地方税届出書類を県の財務事務所(県税事務所)へ提出する
③労災保険と雇用保険について労働基準監督署、ハローワークへ届出をする
④厚生年金保険及び健康保険の加入に関して年金事務所に届出をする(法人の方は必須ですが、個人事業の方で事業規模によっては必要ないです)
⑤開業する業種によって許認可が場合は県庁・市役所・警察・国の出先機関などへ申請や届け出をする。
※株式会社などの法人を設立される場合は上記の役所へ行く前に法務局への登記は、もちろんお忘れなく!!
①~⑤について、全て説明すると、1冊の本ができそうですし、本屋さんでいわゆる「開業本」が売っていますので、そちらにお任せします。
どんな人に相談するのか?
①~⑤についてそれぞれ異なる役所に行くのですが、それに伴って①~⑤について、相談する相手も変わってきますので紹介すると・・・
①②は、税理士
③④は、社会保険労務士
⑤は・・・当事務所です
このようなことは、なかなかご存じ無いと思います。分からない時は、知り合いの「●●士」の先生に一度、声を掛けてみてもOKです。士業の先生方は他の士業の先生とも繋がりがありますので、声を掛けた先生のジャンルでなくても適切な士業の先生をご紹介してもらえます。それに、経営者の方はこれら書類を提出する事が仕事ではなく、経営・管理が最も重要な仕事で
「餅は餅屋に任せて」
ご自身の本業に専念される事がベストなのかな?と思います。
中には、報酬を払うのが勿体ないとのコトバを聞きますが、何をするにも費用が掛かるのが世の中の常ですし。分業制が当たり前の現世では、ご自分の分野外をご自分でやられて、手間を掛けるよりも頼める事は、誰かに頼んだ方が良い時もあります。
※資本金の一部を現金では無く、「モノ」で支払う現物出資についてはこちら→http://www.tomonari-kato.com/blog/2015/10/05/87.html
起業の時は何かとおカネが必要なのでご検討の程を。当事務所では株式会社の設立のサポートもしております。
こちらのページへ→http://www.tomonari-kato.com/contact/index.html